「楽しかった〜!!」
控え室にもどってきて、メンバー達が口々に叫びました。
12月5日、東京ドームでの試合、5回裏終了後、ランサーズのメンバーは、事前に申し込みをしてくださった36人の皆さんと一緒にYMCAを踊るという、とても楽しいイベントをやらせて頂きました。
今まで出演させて頂いた3試合においても、ランサーズは、試合中に3回、イニング間での応援ダンスをさせて頂きました。チアリーダーとスタンドのお客様が顔をあわせ、心をかよわせることのできる時間です。私も、メンバー達も、いつも楽しみにしています。
選曲にも、そして振り付けにも、細心の注意を払い、心を込めて準備をしています。誰もが口ずさめるような、やさしくてわかりやすい旋律を選び、見てすぐに真似のできるようなダンスにしています。
マスターズリーグの試合中、たくさんの笑顔と、手拍子、そして、立ち上がって一緒に踊ってくださっているみなさんの姿を見ることができました。それを目にしたときの私達の喜びは、前にも書かせて頂いたように、とても言葉では表現できないほどでした。
「もっと、スタンドのお客様と心を通わせたい」
「もっと、ランサースを身近に感じて頂きたい」
そう思うようになりました。その私の思いを事務局の担当者の方にお伝えし、今回のこの素敵なプロジェクトが生まれたのです。
初めての試みを胸躍らせながら、楽しみにしておりました。でも、いざ、その日がきてみると不安でたまりません。
当日、始めてお会いする方々との共演となるわけですから、どのようなことになるのか全く見当がつきません。
「踊ってくださらなかったらどうしよう?」
「立ち往生してしまったらどうしよう?」
そんな心配ばかりが頭をよぎり、どうしようもない不安で胸が苦しくなりました。
そして4回裏、皆さんに控え室にいらして頂き、ランサーズとのご対面をしました。
元気な若い男性、見目麗しい女性、小さな女の子、小学生の男の子、落ち着かれた風貌の紳士、エレガントなご婦人、参加をしてくださるのは、様々な年齢、職業の方々です。失礼な言い方かもしれませんが、おおよそ、普段は一堂に会することなど、ありえないような集団(?)でした。不安な表情をしていたメンバー達も、みなさんの明るい笑顔を見て、ちょっと安心した様子です。
YMCAの曲を流して、ダンスの練習もしてみました。皆さん、元気にそして、溌剌と楽しそうに踊ってくださるので、メンバー達のほうが、励まされ、元気付けられているようです。いろいろなチームのレプリカユニを着ていらっしゃる方たちが、みんな、一緒に踊っている光景というのもまた、マスターズリーグならではの楽しいものでした。
出番を待つ通路では笑顔を浮かべている方、不安げな表情の方、緊張の面持ちでじっと前を見ている方――皆さん、それぞれ違う表情で、でも、ちょっとうれしそうな顔をしていらっしゃいます。
いよいよ、出番です。
1塁側、3塁側、それぞれ、先頭になって出てくださる方に
「元気よく、走ってくださいね」とお願いをしてありました。
お願いどおりに、勢いよく走り出してくださったので、その後に、他の方々も、堂々と余裕をもって登場することができました。
YMCAには、ランサーズオリジナルの振りがあります。でも、その日は、急遽、みなさんがよくご存知の振りにすることを直前に決めました。私自身がなれない振りに自信がありません。他のメンバーたちはどうしているかと気になって仕方がありません。踊りながら、みなさんのこと、メンバーのこと、そして、スタンドのほかのお客様のこと、あちらこちらを、見てしまいました。でも、私の目に入ったのは――笑顔、笑顔、笑顔!
ランサーズのメンバーと一緒に踊っている方も、それを見ているスタンドのお客様も、そしてベンチにいらっしゃる選手の方々も、楽しそうな笑顔を見せていらっしゃいます。
うれしくて、うれしくて、たまりませんでした。熱いものが胸にこみあげてきました。
その不思議な一体感を、どう表現したら、よいのでしょう?
笑顔が笑顔を生み、笑顔が人々の心をつなぐーーーそんな暖かな心の結びつきって本当によいものです!!!
参加してくださった36人の皆さんに、そして、スタンドで応援してくださった皆さんに心から感謝いたします。
そして、始めての企画をランサーズにやらせてくださった事務局のみなさんの勇気に対して心からの敬意を表します。 |