25年もの間、ダンスやチアリーデーングに関わっていると、日常の生活の中でもいつも演技のことを考え、演技に関する様々な情報に広くアンテナをのばして生活をしているように思います。
その為か、音楽に対しても、かなり敏感に反応するような気がします。いつでも、自分が作り出したい演技にぴったりの選曲ができるよう、様々なジャンルの曲をたくさん聴いているのですが、時として全身に強烈な電流がはしるような思いをすることがあります。
昨年の2月、私は魅力的なすばらしい歌声に出会いました。
その日、私はランサーズトップチームのメンバーと、沖縄、宜野湾市に滞在をしていました。
旅行の目的は横浜ベイスターズのオープン戦での演技。その時までは演技のことばかりを考え、他のことを考える余裕などなかったのに無事終わってしまうと、(母親なら、誰でもそうかもしれませんが)無性に子供達のことが思い出され、心配でたまらなくなりました。それに子供達との思い出のたくさんある土地を訪れていながら、ただ一人でそこにいることもたまらなく寂しいものでした。
そんな気持ちで、食事をしていた私の耳に、透き通るような美しさとすがすがしさを持った心地よい歌声が聞こえてきたのです。この世の全ての汚れたもの、邪悪なものを消し去ってしまうような純粋で崇高な魅力があり、男性の声なのに、天使の声を聞いているかのような思いがしました。
歌声に引き寄せられるかのように外に出てみると、二人の男の子が路上ライブをしていたのです。
何曲か、良く知られている曲を歌った後で、彼らのオリジナル曲が歌われました。軽快でさわやかで、心地よいそのリズムに、すっかり魅了されました。暖かくて懐かしい彼らの歌声と、そのリズムは私の心に響き渡り、いつしか何もかも忘れて、すっかり彼らの歌の世界に引き込まれていました。
その頃の私は、私生活においても、また、仕事のことでも、苦難が続き(ランサーズ日記23話にも書きましたが)、失意のどん底にあって、次から次に襲ってくる悲しみと戦う毎日でした。彼らの歌声は日々の戦いで傷ついた私の心を癒してくれるようで、知らず知らずのうちに、私の目からは涙があふれ出ていました。
素敵な感動をくれたことを感謝したいと思い、彼らにメールを送りました。驚くことに、すぐに彼らからのメールが届きました。そこには、彼らの素直で正直な言葉がありました。
彼らのそんな誠実さ、優しさ、純粋さ、それら全てが、あの心に響く歌声を作り出していたのです。
私は今までに多くの少女たちにダンスを教えてきました。不思議なことですけれど、ダンスには不思議なほど、その子の性格が現れます。素直で優しい子が踊るダンスは、本当にのびやかで可憐なダンスです。
ダンス・歌、それら、体を道具として演ずるものには、その演ずる人の個性というものが如実に反映されるのだということを、しみじみと痛感させられました。
メールをやり取りする中で、益々、彼らに心惹かれていきました。
「いつか、横浜スタジアムでコンサートを!そのバックダンスはランサーズが!」
そんな大きな夢も語り合いました。
メジャーデビューを果たし、夏に出したシングル「Top of the Summer」は、瞬く間に日本中から注目されるようになりました。そして、新曲「NO MORE CRY」は、この1月から日本テレビ系で放映される新番組「ごくせん」の主題歌となりました。彼らの歌声は、さらに多くの人々の心に届き、たくさんの幸せを与え続けてくれることでしょう。
彼らというのは、もう、きっと、おわかりの方もいらっしゃいますね。
D−51のことです。
私の心に衝撃にも似た感動を与えてくれた彼らの歌声は、いつの日か必ず日本中の人々の心をも捕らえることでしょう。
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