「アドレナリンが出て、ボールが飛びすぎました。」
先日、オーストラリア、ゴールドコーストで開催された、ゴルフのANZレデイースマスターズ。地元出身のカリー・ウエブ選手の逆転優勝により、惜しくも海外初Vを逃した宮里藍選手が、自分の敗因について、こう答えました。
コンデイションもよく、精神的にも充実していた絶好調の状況にありながら、負けてしまった敗因について、弱冠19歳の選手がこのように分析したことに驚かされました。ゴルフの実力に加え、容姿のかわいらしさと頭の良さも兼ね備えた彼女が将来、どれほどのスーパースターになるのかと脅威すら感じてしまいました。
今までも、ランサーズ日記の中で、何度か書かせて頂きましたが、25年もの間、チアリーダーとして酷使され続けた私の体は、もうボロ雑巾のようです。とても若いメンバー達と一緒に同じだけの練習内容と、量をこなすことはできません。大切な本番の前はむしろ、ジャンプ・キックといった体への負担の大きな練習はしないようにしています。
演技の中の見せ場である、高さのあるラインダンス(キックライン)の練習も、私だけは一緒にやることができません。
それなのに―いざ本番ということになると、不思議なくらいに脚が高くあがることがあります。着地の時の衝撃がこわくて、しばらく練習していなかったジャンプさえも、自分の想像をはるかに超えるほどの高さを出すことができます。瞬間的に大きなパワーを出させてくれる物質が、宮里藍ちゃんの言っていたアドレナリンというもののようです。
このアドレナリンという物質の分泌は、私のような年増のチアリ−ダーにとってありがたいものです。でも時として逆に、それに困らせられることがあります。
思いがけず脚が高くあがったために、滞空時間が長くなり、おろすタイミングがずれてしまう。そのために予想もしていなかったところでバランスをくずし、とまどってしまうのです。
私は、ゴルフについて、全く知識がないので、よくわかりませんが、「アドレナリンの過剰分泌」がちょっとした手元の加減をにぶらせ、結果として宮里選手を困らせてしまったのでしょうか?
競馬においても、どんな名馬さえ、気合が入りすぎ、入れ込みすぎてしまうと、逆に結果がだせない事が多くあるようです。アドレナリンの分泌量さえ計算して、精神的にコントロールしていく事が勝利のためには必要なのだ、と、今回の宮里藍選手の言葉で、あらためて思い知らされました。
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