「食べ方、飲み方で性格や野球スタイルがわかる」
野球選手といっても、一般サラリーマンと同じで、居酒屋にも通うし、豪邸での食事と、様々です。ただ、面白いことに、食事など食べ方や、アルコールの飲み方でも、その選手の性格や生き方、野球スタイルが現れるから面白いんです。
例えば、今をときめく日本ハムの新監督・梨田昌孝さんは現役時代は超一流の捕手として近鉄の大スターでした。近鉄を引退してから野球評論家一年生の時、料亭で食事をしたことがあります。ちょうど、西武ライオンズを去った東尾修投手やヤクルトスワローズの若松勉外野手もご一緒で、一匹物のキンキの煮つけを注文しました。梨田さんは本当に骨まで猫もビックリするくらい綺麗に食されていました。東尾さんは豪快に美味しそうで、食べやすそうな所中心に食べ散らかしていました。
この二人はピッチャーとキャッチャーです。東尾投手は思い切って外角スライダーや内角シュートで打者を攻めまくる200勝投手。梨田さんはマスク越しから打者の癖や長所、短所をじっくりと隅から隅まで研究して投手をリードしていました。この二人の性格はポジションの違いがそのまま食事でも現れているのです。なるほどなるほどと感じた次第です。
マスターズリーグとは少し違いますが、大相撲の世界でも、やはり同じようなことが言えます。
今は無き大横綱・柏戸剛さんです。今も元気で相撲協会を守っている名横綱・大鵬幸喜さんと柏鵬時代を長く続けておりましたが、その親方時代に両国のふぐ屋さんでのことです。大きなお皿にふぐ刺しが並べられました。まず、手をつけたのが柏戸親方。なんと、畳半畳もあろうかという大きなお皿に、手に持った箸でお皿の半回りまでグルリとフグ刺しをすくい上げ、たれを少しつけてぱくり!その凄さにびっくりしました。現役時代の相撲と同じに豪快な食べっぷり、豪快な取り口そっくりでした。
まだあります。東京ドリームスの大監督・土橋正幸監督は酒豪です。今年72歳ですので、奥様から少々お酒を控えるようにという通達で飲む量は少なくなりましたが、ビール、日本酒、洋酒となんでもOK。ただし、ビールだけは継ぎ足しを特に嫌います。グラスに残っているビールの上に、お酌をしますと怒ります。「お前なぁ、ビールはグラスを空けてから注ぐものだ」と拒否。グイと飲んで空けてからグラスを差し出します。これも土橋さんの現役時代のピッチングと同じです。162勝の記録、そのうち完投数は134にもなります。マウンドに上がったら9回完投するまで降りないという自負です。ビールの飲み方もこの数字でお分かりでしょう。中継ぎを嫌い、終わりまで誰もリリーフさせない、という性格そのものの飲み方です。 |

梨田 昌孝選手

東尾 修投手

土橋 正幸監督

伊藤 勲捕手 |